宰相府藩国 水の巨塔

隠された真実

 宰相府が謎の敵に襲撃を受けてしまった!
 I=Dでは太刀打ちできない、全長100mという大きさのロボ!
 逃げ惑う人々、叩き潰される建物。対空兵器のアートポストはどんどん落とされていく。

「なんということだ……何者もあの巨大兵器には敵わないのか……」

 絶望する人々。もう希望は無い。
 ああ、宰相府は終わってしまうのか。

 しかしその時、宰相府に生きる人たちの祈りが水の巨塔に集まった!

「ああ、あれを見ろ!」

 誰かが巨塔の変化に気付いた。
 攻撃を受けているでもないのにごごごごと揺れている。
 揺れは次第に大きくなってゆき、そして、帝國の紋章が眩い光を放った!

「あ、あれはー!?」

 水の巨塔が姿を変えた。
 外殻、内殻、内部ブロックが一塊になって宙に浮く。
 何十ものパーツが物理法則を全く無視して輝きながらくるくると回っていた。
 そして、中心に走る芯がその中腹から折れて、敵をその正面に捉えた。
 それを覆うようにパーツ達が再構成されてゆく。
 再び眩い光を放つ元水の巨塔。
 光が収まったとき、そこには巨大な砲台が完成していた―――――!















「っていう映画どう?」
「却下」