[][質疑転載]
まずそもそも何がTLOで何故ダメなのか知らないと使用の基準決定や竜との交渉もできないということで、私のほうでクエス相手に情報収集を行いました。
今回のログを元に宰相及び大統領側で、各国が使用予定のアイドレスの危険度指針を作成していただけるそうです。
その後改めて竜との調整が必要になった場合は、私及び久珂さんで担当する予定です。
よろしくお願いします。
芝村:
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じりりり
じりり
がちゃ
芝村:
クエス:「娘に嫌われたのかい?」
緋璃:
「こんばんは。もう一人の私のほうがいつもお世話になっています」
「……もー、のっけっからひどいですね」
芝村:
クエス:「ありそうな話かなあ」
緋璃:
「娘は今頃かつおぶしはぐはぐしてると思いますよ」
芝村:
クエス:「うん。かわいいね」
緋璃:
「ええ、自慢の娘たちです」
芝村:
クエスは笑っている
緋璃:
「えっと、で、ですね。
毎度すみませんが、TLOに関していくつかお伺いしてもいいですか?」
芝村:
クエス:「うん。そうだろうね。なんだい?」
緋璃:
「今回はきつい戦いになりそうですが、かといって無差別にTLOに頼りたくはないですし」
「まずはじめに、そもそもTLOって何なんでしょうか? 誰かが決めてるんでしょうか?」
緋璃:
「空間操作しそうなものや全世界で動くものが該当するというあたりは私たちも分かってきていますが」
芝村:
クエス:「きめているのは竜だね。歴史的にありえないものをそうよんでいる」
緋璃:
「テックレベルオーバー、その時代にあるはずがないもの、ですね。では、技術が進化した果てに時間移動や空間制御に辿りついたら、それはTLOにはならないんでしょうか?」
芝村:
クエス:「そうなるね」
緋璃:
「ということは、TLOが規制されるのは、『本来あるはずのない技術を使用した』という時間犯罪になるから、ですか?」
芝村:
クエス:「違うね」
緋璃:
「世界に対して悪影響があるから規制される、ここまではあってますか?」
芝村:
クエス:「世界線にたいしてだね」
緋璃:
「えっと。すみません、世界線ってなんでしょうか?」
芝村:
クエスは笑っている。
クエス:「分かるようになるといいね」
緋璃:
「いくつもの世界を内包する概念、あたりなんですかね(半分独り言」
緋璃:
「……(しばらく考えて)……以前、竜の方からエースやそれに近い人間がTLOを使うことは許容するというお話がありましたが、これは今でも有効ですか?」
芝村:
クエス:「まあ、時間と空間を一緒に考えた方がいいだろうね。今でも有効だよ」
緋璃:
「エースがTLOを使う場合でも悪影響はあるがそれはもっと大きな目的に対してやむを得ないとして許容されるのか、それともそもそも悪影響のない使い方が出来うると想定されているのか、どちらなんでしょうか?」
芝村:
クエス:「竜はTLOを決め、自身がTLOでもある。だが竜は自らを罰したりはしないね。ただ、自制するだけだ」
緋璃:
「TLOそのものが即、悪いわけではなく。
影響力が大きすぎるので扱いを選ぶ必要があり、それを扱うものとしてエースという団体は信頼を得ている。
でしょうか?」
芝村:
クエス:「犯罪者が、時間跳躍したら、どうするかね?」
緋璃:
「何らかの世界のゆがみに対抗するためには、多少の歪みはやむを得ない、と」
芝村:
クエス:「犯罪者が時間跳躍するのは許されるのかね?」
緋璃:
「うーん。犯罪者かどうかは結局、主観でないと語れない気がします。
誰かが時間跳躍をし、それを防ごうとし、それで歪んだものをさらに誰かが直そうとし……となると思うんです」
緋璃:
「時間跳躍は許されることではないですが、かといって捻じ曲げられた運命にそのまま従うことは私には出来ません」
芝村:
クエス:「主観をいれずに、君はいきていけるのかい?」
緋璃:
「出来ないです」
芝村:
クエス:「竜は出来ると思うかね?」
緋璃:
「いいえ」
芝村:
クエス:「その前提の上で、犯罪者が時間跳躍するのは許されるのかね?」
緋璃:
「すみません、話をそらしたいわけではないんですがうーん。
犯罪者が時間跳躍をするのを許すかどうか、というか」
緋璃:
「時間跳躍したかしないかに関わらず、『犯罪者』だから許されない、だと思います」
芝村:
クエス:「では、普通の犯罪者にTLOを使うかね?」
緋璃:
「やりすぎですね」
芝村:
クエス:「わしもそう思うよ」
緋璃:
「エースであるかどうか、というより。
適切にTLOを使えるかどうか、TLOを使うだけの状況かどうかが問われる、と」
緋璃:
「その上でお聞きしたいんですが、例えば邪神やオデッセイは『本来はありえないもの』に該当すると考えていいのでしょうか?」
芝村:
クエス:「教えてもいい。だが、自分で考えてもいいよ」
緋璃:
「はい。では少し考えてみたいと思います」
芝村:
クエスは笑った。
クエス:「それがいいね」
緋璃:
「ありがとうございました。」
芝村:
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芝村:
電話は切れた
緋璃:
お疲れ様でした。
とりあえずそこそこ成功、ですかねえ
芝村:
そだね。
いいと思うよ。
緋璃:
しかし相変わらず容赦ないですね、クエス
優しくはあるんですが
芝村:
容赦なかった?
緋璃:
や、ちょっと手をぬいて聞こうとすると
自分で考えろと突き放されるんで。難しいです。
芝村:
まあうん。つかみ所がない上に厳しい先生ではあるね。
芝村:
人類を長く育てるだけはある
芝村:
というか、格別に気が長いのね。竜は
緋璃:
ええ
芝村:
だから、辛抱強く、考えろとか言う。そう言う意味では理想的な教師だ。
緋璃:
そですね。キャラとしては大好きなんですけど。きついです。
緋璃:
失望させないかがすごく怖い
芝村:
うん。
メッセ等質疑転載のため、回答はありません。