[No.14592] フェアリーの魂の量的問題に関する考察 投稿者:吾妻 勲@黒天の羅針盤 投稿日:2011-02-05 01:01:43 +0900

[報告][ショップ・個人企画]

いつもお世話になっております。
黒天の羅針盤より、ご依頼頂きました案件の考察がまとまりましたので、
以下の通り報告させて頂きます。

なお、黒天の羅針盤HPに同一の記事をまとめさせて頂いております。
ご確認の際、お役立て頂けましたら幸いです。

http://wikiwiki.jp/kokuten/?%CA%F3%B9%F0%BD%B8#No5
(フェアリーが世界に与える影響に関する考察。
お読みの際は、タイトル横のボックスをクリックして展開して下さい)

/*/

命題:
“フェアリーの魂は世界に影響を与えかねない程に増えているにも関わらず、
世界に影響を与えないのは何故か”

現在、越前藩国では人口1600万人に対して、
フェアリーが年間4500万程度廃棄されているという状況におかれています。

これについて、質疑での回答により、
世界が滅亡してもおかしくない数値であるとの回答がなされています。

しかし、同時に現状影響が出ていない(うごいていない)との回答がなされています。

これについて、以下のアプローチにて考察を行います。

/*/

越前藩国にて民間に大量生産・廃棄されるフェアリーは、
基本的にユーザーの需要を満たす事を前提として生産されている事がうかがわれます。

この状況から推察されるのは、ユーザーの意にそぐわない、或いはそぐわなくなったフェアリーは即座に廃棄されたり、換装される、
もしくは最初から生産されない、という状況になります。

生身の人間や、それに類する存在であれば、
相手がどのような存在であっても、或いは、付き合ううちに気に入らなくなったとしても、
それを廃棄する、換装する、といった事は成り立ちませんが、
フェアリーの場合は(フェアリー自身の意図に関係無く)それが成り立ってしまう事から、
フェアリーは規定された役割以上の可能性を与えられない、
つまり“可能性が閉じている”という事が出来ます。

/*/

無名世界観においては“同一存在”という概念が、世界構築の要素として重要となります。

各世界は、それぞれ時間の流れの上で起きた事象の集合、
即ち“歴史”を持ちます。
端的に言えば、“歴史”こそが世界の目に見える姿であると言う事も出来るでしょう。

そして“同一存在”は、無名世界観上におけるそれぞれの世界で、歴史に大きな影響を与える存在、或いは全ての世界の上で唯一の存在を元に、
ワールドタイムゲート(以下、WTG)による情報補完を経て形成される、
他の世界でも歴史に同様の影響を与える存在、という概念(註1)となります。

同一存在の内、一般的には知類の名前が多く挙がります。
これは、歴史上において大きな影響を与え得る“可能性”を持つのが、
知類であると端的に示す例であると考えられます。

ここで問題となるのが“可能性”という物になります。
ここでの“可能性”とは、“何らかの事象を起こす事が出来る確立”とします。

例えば、人間自身は、空を飛ぶ事も、海を自由に泳ぎ回る事も出来ません。
これを“人間”という枠組みであると定義します。

しかし、人間は飛行機を作り、船を作り、空を支配し、海を手中に収めました。
これを以て“人間は空を飛ぶ可能性も、海を闊歩する可能性も持っている”と、
“人間”という枠組みを外れたと考える事が出来ます。

そして、このような“不可能と思われる事を可能とする=枠組みから外れる”偉業を為した人物は、
一般的に歴史に名を残す、即ち伝説上の存在となります。
伝説とは、多くの耳目に触れ、多量の情報として世界に溢れる事から、
その影響によってWTGが解放され、世界間に伝播する事によって、
同一存在が形成されると考えられます。

しかし、そのような偉業を為した人物が、
他の人物と違って異常に発達した脳を持っていたりするなど、
明らかにその世界の“人間という枠組み”から外れた存在であった訳ではありません。

これを端的に表現するならば、
“ある枠組みの存在(例えば人知類)が、全て等しくその可能性を持っていた”
と言う事が出来ます。

故に、その可能性を持ち得る存在が、大量に喪われる場合、
(例.世界滅亡クラスの大量死、など)

“歴史=世界”を構築する要素の受け皿=同一存在となれる“可能性”を持つ存在が規定数を下回り、
後の歴史を構築出来なくなり、世界としての破綻=崩壊を迎えると考えられます。

これが現在問題視されている、大量の死者による世界崩壊モデル考察となります。

/*/

前述の通り、フェアリーは“可能性が閉じている”と考察しました。

これは即ち、彼女達はその魂の有無に関わらず、
“あるユーザーに希望される形質となる可能性”しか持つ事を許されていないと考えられます。

この現状では、彼女達が他世界からの可能性の受け皿となる可能性は無く、
また、彼女達の可能性が限定されている事から、同一存在が形成される事も考えにくいと言えます。

以上の理由に基づき、歴史の観点から彼女達を観測すると、
“失われても歴史には影響を与えない存在”と見なす事が出来、
それ故、現在の大量廃棄によっても、その魂が世界構造に影響を与える事は無いと考えられます。

逆説的には、全てのフェアリーが人と同様に扱われ、
人との間で互いに愛を持って接しあう存在となる=完全に人と同様の存在になるか、
グランパが80兆のBALLS達の中で伝説の存在となったかのように、
伝説を生み出すに足るフェアリーが生まれ、死んでいく事で伝説の存在が形成される事があれば、
フェアリーの魂が世界の構造に影響を与える事態も起こり得る、と考えられます。

/補:ガンパレード世界におけるクローンの扱い/

以上の考察に基づいた場合、
ガンパレード世界におけるクローンは生産される存在であり、
フェアリーと共通点を持つ存在である事が考えられます。

ガンパレード世界において、一般的となっているクローンは“単体クローン”とされ、
赤ん坊の状態にまで育った後、親元に送られるという形式(註2)がとられています。

また、芝村勝吏準竜士は、両親となる人物から遺伝子を受け継ぐ事によって生まれたとされる(註3)事から、
クローンの素となる遺伝子は両親のいずれか、稀に両人から得ていると考えられます。
その為、問題を内包しているものの、根本的には人間の形質と“可能性”を保持していると考えられます。

絢爛世界における“義体の換装”は、ガンパレード世界におけるクローン技術の情報補完された形であると見られます。

以上より、クローン技術には誕生する人間の“可能性”を限定する要素が少ない為、
隣接世界への情報補完が起こり得る技術である=クローンが世界構造に対して影響を与え得る存在である、として結論致します。

/*/

(註1:便宜上、ここでは概念という扱いにさせて頂きました)
(註2:悠木映の例。「(略)私の親、私が来るまで男の子だってずっと思ってたのよ。」)
(註3:(旧謎板 303 やがみ) 準竜師は両親の遺伝子から生まれた合成型クローンです。(後略))

参考:
words of gpm 悠木映:http://www.ne.jp/asahi/home/textnerd/gpm/words/akira.html

芝村勝吏:http://cwtg.jp/wiki1/?%BC%C7%C2%BC%BE%A1%CD%F9

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以上、長文にてお手数をお掛け致しますが、ご確認よろしくお願い致します。

回答者:芝村 2011/05/20 02:00:43

>いつもお世話になっております。
>黒天の羅針盤より、ご依頼頂きました案件の考察がまとまりましたので、
>以下の通り報告させて頂きます。
>
>なお、黒天の羅針盤HPに同一の記事をまとめさせて頂いております。
>ご確認の際、お役立て頂けましたら幸いです。
>
>http://wikiwiki.jp/kokuten/?%CA%F3%B9%F0%BD%B8#No5
>(フェアリーが世界に与える影響に関する考察。
>お読みの際は、タイトル横のボックスをクリックして展開して下さい)
>
>/*/
>
>命題:
>“フェアリーの魂は世界に影響を与えかねない程に増えているにも関わらず、
>世界に影響を与えないのは何故か”
>
>現在、越前藩国では人口1600万人に対して、
>フェアリーが年間4500万程度廃棄されているという状況におかれています。
>
>これについて、質疑での回答により、
>世界が滅亡してもおかしくない数値であるとの回答がなされています。
>
>しかし、同時に現状影響が出ていない(うごいていない)との回答がなされています。
>
>これについて、以下のアプローチにて考察を行います。
>
>/*/
>
>越前藩国にて民間に大量生産・廃棄されるフェアリーは、
>基本的にユーザーの需要を満たす事を前提として生産されている事がうかがわれます。
>
>この状況から推察されるのは、ユーザーの意にそぐわない、或いはそぐわなくなったフェアリーは即座に廃棄されたり、換装される、
>もしくは最初から生産されない、という状況になります。
>
>生身の人間や、それに類する存在であれば、
>相手がどのような存在であっても、或いは、付き合ううちに気に入らなくなったとしても、
>それを廃棄する、換装する、といった事は成り立ちませんが、
>フェアリーの場合は(フェアリー自身の意図に関係無く)それが成り立ってしまう事から、
>フェアリーは規定された役割以上の可能性を与えられない、
>つまり“可能性が閉じている”という事が出来ます。
>
>/*/
>
>無名世界観においては“同一存在”という概念が、世界構築の要素として重要となります。
>
>各世界は、それぞれ時間の流れの上で起きた事象の集合、
>即ち“歴史”を持ちます。
>端的に言えば、“歴史”こそが世界の目に見える姿であると言う事も出来るでしょう。
>
>そして“同一存在”は、無名世界観上におけるそれぞれの世界で、歴史に大きな影響を与える存在、或いは全ての世界の上で唯一の存在を元に、
>ワールドタイムゲート(以下、WTG)による情報補完を経て形成される、
>他の世界でも歴史に同様の影響を与える存在、という概念(註1)となります。
>
>同一存在の内、一般的には知類の名前が多く挙がります。
>これは、歴史上において大きな影響を与え得る“可能性”を持つのが、
>知類であると端的に示す例であると考えられます。
>
>ここで問題となるのが“可能性”という物になります。
>ここでの“可能性”とは、“何らかの事象を起こす事が出来る確立”とします。
>
>例えば、人間自身は、空を飛ぶ事も、海を自由に泳ぎ回る事も出来ません。
>これを“人間”という枠組みであると定義します。
>
>しかし、人間は飛行機を作り、船を作り、空を支配し、海を手中に収めました。
>これを以て“人間は空を飛ぶ可能性も、海を闊歩する可能性も持っている”と、
>“人間”という枠組みを外れたと考える事が出来ます。
>
>そして、このような“不可能と思われる事を可能とする=枠組みから外れる”偉業を為した人物は、
>一般的に歴史に名を残す、即ち伝説上の存在となります。
>伝説とは、多くの耳目に触れ、多量の情報として世界に溢れる事から、
>その影響によってWTGが解放され、世界間に伝播する事によって、
>同一存在が形成されると考えられます。
>
>しかし、そのような偉業を為した人物が、
>他の人物と違って異常に発達した脳を持っていたりするなど、
>明らかにその世界の“人間という枠組み”から外れた存在であった訳ではありません。
>
>これを端的に表現するならば、
>“ある枠組みの存在(例えば人知類)が、全て等しくその可能性を持っていた”
>と言う事が出来ます。
>
>故に、その可能性を持ち得る存在が、大量に喪われる場合、
>(例.世界滅亡クラスの大量死、など)
>
>“歴史=世界”を構築する要素の受け皿=同一存在となれる“可能性”を持つ存在が規定数を下回り、
>後の歴史を構築出来なくなり、世界としての破綻=崩壊を迎えると考えられます。
>
>これが現在問題視されている、大量の死者による世界崩壊モデル考察となります。
>
>/*/
>
>前述の通り、フェアリーは“可能性が閉じている”と考察しました。
>
>これは即ち、彼女達はその魂の有無に関わらず、
>“あるユーザーに希望される形質となる可能性”しか持つ事を許されていないと考えられます。
>
>この現状では、彼女達が他世界からの可能性の受け皿となる可能性は無く、
>また、彼女達の可能性が限定されている事から、同一存在が形成される事も考えにくいと言えます。
>
>以上の理由に基づき、歴史の観点から彼女達を観測すると、
>“失われても歴史には影響を与えない存在”と見なす事が出来、
>それ故、現在の大量廃棄によっても、その魂が世界構造に影響を与える事は無いと考えられます。
>
>逆説的には、全てのフェアリーが人と同様に扱われ、
>人との間で互いに愛を持って接しあう存在となる=完全に人と同様の存在になるか、
>グランパが80兆のBALLS達の中で伝説の存在となったかのように、
>伝説を生み出すに足るフェアリーが生まれ、死んでいく事で伝説の存在が形成される事があれば、
>フェアリーの魂が世界の構造に影響を与える事態も起こり得る、と考えられます。
>
>/補:ガンパレード世界におけるクローンの扱い/
>
>以上の考察に基づいた場合、
>ガンパレード世界におけるクローンは生産される存在であり、
>フェアリーと共通点を持つ存在である事が考えられます。
>
>ガンパレード世界において、一般的となっているクローンは“単体クローン”とされ、
>赤ん坊の状態にまで育った後、親元に送られるという形式(註2)がとられています。
>
>また、芝村勝吏準竜士は、両親となる人物から遺伝子を受け継ぐ事によって生まれたとされる(註3)事から、
>クローンの素となる遺伝子は両親のいずれか、稀に両人から得ていると考えられます。
>その為、問題を内包しているものの、根本的には人間の形質と“可能性”を保持していると考えられます。
>
>絢爛世界における“義体の換装”は、ガンパレード世界におけるクローン技術の情報補完された形であると見られます。
>
>以上より、クローン技術には誕生する人間の“可能性”を限定する要素が少ない為、
>隣接世界への情報補完が起こり得る技術である=クローンが世界構造に対して影響を与え得る存在である、として結論致します。
>
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>
>(註1:便宜上、ここでは概念という扱いにさせて頂きました)
>(註2:悠木映の例。「(略)私の親、私が来るまで男の子だってずっと思ってたのよ。」)
>(註3:(旧謎板 303 やがみ) 準竜師は両親の遺伝子から生まれた合成型クローンです。(後略))
>
>参考:
>words of gpm 悠木映:http://www.ne.jp/asahi/home/textnerd/gpm/words/akira.html
>
>芝村勝吏:http://cwtg.jp/wiki1/?%BC%C7%C2%BC%BE%A1%CD%F9
>
>/*/
>
>以上、長文にてお手数をお掛け致しますが、ご確認よろしくお願い致します。

見た見た。とても頑張ってるが、少し違うかな。
というのも、根本的な話として、隣接世界がもうないので情報伝播がない。ただそれだけが理由かも
しれないんだよ。