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紅葉

舞い散る紅い葉、舞い踊る気分 ご堪能あれ

紅葉
紅葉が舞い散る様子はまるで夢の中の世界
 秋といえば紅葉、紅葉といえば秋!

 そんな風に思っている方はいないでしょうか? そんな紅葉も秋が過ぎれば葉が枯れて落ちていく……それが風流っていうもんじゃないですかね? でもそんな風に思っていてもやっぱりいつでも見たい。そんな思いが実現します!
 

 紅葉が秋にしか見れないのなら、いつでも秋ならいいんだ……それを実現したのが秋の園です。
 そんな秋の園では紅葉を年中見ることができます。え? 暑い時の紅葉や寒いときの紅葉なんて見たくない? 秋だから紅葉を見たいんだって?

 そんな心配はご無用! 秋の園は最新技術の導入により、秋の気候を再現、夏だろうが冬だろうが、いつでも秋の紅葉を体験する事ができます。もちろんこだわるからには徹底しております。真っ赤な葉が好きな人にも黄色い葉が好きな人もはたまた緑と赤と黄色の色が混ざった紅葉が好きな人も満足できます。

 秋の園では区画ごとに徹底的な管理が行われており、当たり一面真っ赤な紅葉、黄金色に輝く道、山の方へと登っていくと緑から黄色、そして赤へと紅葉の移り変わりを実感できるスポットなど同じ紅葉でも多種多様にお楽しみいただけます。また紅葉狩りはもちろんの事、山の自然あふれる秋の園では時折イベントが行われています。落ち葉を集めて焼き芋大会など秋らしいイベントが盛り沢山! ぜひ足を運んでみてください。

ある日の秋の園風景

ある日の秋の園風景
 紅葉を見て、その美しさを保存しようと思う人は多い。
 その方法にカメラを使うのは、まぁ、手軽さから言っても正しいだろう。
 しかし、自分の手で美しさを一つ一つキャンパスに止めていくことこそ素晴らしいのだ。

「………と思うんだよ、俺は」
「ふぅーん」
「な、なんだよ、いいじゃないかー写生も」

 彼女のセイカは公園についてからずっとこんな感じだ。
 くそう、写生デートの話をしたら喜んで行くって言ってたのにな。
 荷物も俺が全部用意して持ってるのにな。
 うーん、絵を描くの好きとかいってたけど、こういう絵じゃないのか?

「ねぇ、シンジ。この銀杏並木どこまでいくの?」

 そんなことを考えてたら、セイカがこっちを見ていた。
 そういや道教えてなかったな。

「あ、もうすぐ途切れるから、そしたら川のほうに出れるところがあるんだ」
「ふぅ〜ん……」
「そこの景色はもう、すごいんだぞ。感動して持ってるもの落とすぐらいなんだからな」
「はいはい」

 むぅ、まだ馬鹿にしてる。
 が、今までここの景色を見て足を止めなかった人間はいない。
 それくらい自信があるスポットだ。
 ほら、もうそこを曲がったら足がピタッと……

「………わぁ」

 止まった。

「な、ここの紅葉はすごいだろう?」
「………うん!」

 目の前には真っ赤に染まった山と、そこから流れる大量の紅葉で赤く染まった川。
 その美しさと言えば、想像をはるかに上回るとしか言えない。
 これを写真に収めるのもいいだろう。
 しかし、自分の手で書き留めることこそこの景色を生み出した自然に敬意を表する方法だと俺は思う。
 それはセイカにも伝わったらしい。

「さ、描こうか」
「うん!早く描こう!」

 セイカはもう画家の目になっていた。
 これは完成するのが楽しみだな。
 そう思いながら俺は道具を取り出した。