【アーチ】
小広場
紅白どちらのアーチも大まかには、アーチ〜小広場(休憩所)〜アーチ〜小広場(休憩所)〜アーチ、という構造になっている。
小広場の中央には噴水が吹き上がり、昼間は上空に虹を、夜は水面に星を映す。
噴水の中心には銀色の金属でできた仕掛けが組み込まれていて、風も無いのに大小のネコリス達が不意に現れたり消える様は、見るものの首を傾げさせる。
実際は通路の地下を流れる温泉のパイプが噴水のオブジェの中を流れていて、その熱で溶けた雪が動力になっているのだが、詳細は伏せられている。
ネコリスの噴水にも幾種類かあって、薄いネコリス形の金属板が水流の流れによって起き上がるもの、ネコリスの人形がスノーグローブのように半透明のドームの中で消えたり現れたりしながら踊るその頂点から水が吹き出ているもの、やや広めにとってある広場だと、長さ2m程度の小さな噴水が並ぶ背後の壁の上より流れる滝からジャイアントネコリスが降ってくるもの(水しぶきが大きいので、こちらは登場する時間が決まっている)など、様々である。
小広場には休憩所が設置されていて、普通のベンチの他にもかまくらのようなドーム、鳥かごや子供の家のような形の休憩所もある。
(上記は白薔薇のアーチから続く小広場の中の休憩所のうちの一つ)
赤薔薇アーチ
また、アーチの一部には常緑樹の植え込みの中に隠し扉があり、秘密の休憩所に繋がっている。
こちらは内側から鍵がかけられる為、カップルが寛いでいたり、密会に用いられることもある。
秘密の休憩所も他の休憩所と同じようなベンチがあるが、それ以外にも薔薇の螺旋階段からアーチの屋根が見られる場所もある。
人気が高いのは、足湯のある休憩所で、この湯の中には薔薇の香油が含まれ、中には花びらが浮いている。
小さな教会風のテラスのある休憩所では、大きめの噴水の中にコインが投げ込まれることもある。
薔薇のアーチの中で最も有名なのは、赤い薔薇のロングアーチである。
ヴァージンロードにも見立てられるここは、アーチの中でも最も長い。
赤い花びらが舞い落ちて絨毯になった時もそうなのだが、それ以上に雪の降り積もった純白の道の美しさは冬の園でも1,2を争うほどに清廉で輝かしい。
まだ誰の足あとにも汚されていないこの道を歩くために早朝から訪れるカップルまでいるという。
ここで口づけを交わした恋人達は永遠に幸せになるという噂もあり、ファーストキスの思い出の場所として話題に上ることも多い。

「雪化粧のアーチも素敵でしょう?」
「ヴァージンロードにみたててあるそうです」
「私もいつか…なんて きゃっv」
「・・・・なにをにやにやしているのですか」
「いやらしい目でみないでください」
「・・・・・ばか」
「さて、次はどこへ向かわれますか?」