【氷結森】
ツリー
薔薇園を抜けて右側奥に進むとそこには凍りついた森がある。
そこにある木々は全て凍りつき、そこに光が注ぎ込むことで近づいたものにはその森が輝いて見えるかもしれない。
特に中に入った後に光が注ぎ込むことで周りの木々が光輝く様子は幻想的であり、隠れた人気スポットでもある。
光り輝く森
ツリー俯瞰図
森の奥に進むことで、少し開けた場所に出る。そこには巨大なドイツトウヒの木とその周りを包み込むようにハート型の池がある。
地面が雪に覆われていてわかりにくいが中心部は中州となっている。
池は完全に凍りついているためスケート場として利用されている。
森はこの巨大なツリーを囲むようにして茂っており、そのために必ず通らないといけないこと、"うろ"から神話の描かれている空(天井)を見られることもあいまって、自分たちが別の世界にいるように錯覚させられる。
巨大なツリーの"うろ"。それは一つの観光スポットになっている。
そこから空(天井)を見上げると独身者には素敵な出会いが、カップルは結ばれるといわれている・・・・が真偽は定かではない。
森には楡の木とドイツトウヒがあり、楡の木は枝の先に着いた氷やそこに付いた雪などで葉のように見える。
全てが凍り付いているのに、そこには生命の息吹が感じられ、木々が生きているのがよくわかり、また様々な生き物がそこにいるのがわかる。
リス、ウサギ等に加え、時折ネコリスを見たものもいるという。
ネコリスに関しては楡の木の近くで見かけるらしいがリス以上に出会うことは難しい。
星空の輝き
最近ではネコリス見たさに豚足を持参してスケートに来る客も多い。
森は、日中は光に満たされ、夜中は青く見えるためか、どこか幻想的で、別世界にでも行ったうような気分だと語る者や実際に行方不明になっている者もまれにいる。
そのため【ここはどこか別の世界につながっているのでは?】という噂が絶えない。
スケート場にあるであろう設備はほとんど付いていないため、トイレ等設備の要請などもあるが動物達や景観のことも考えて却下されている。
ただし、ナイターのことも考え、空(天井)に映し出される神話の輝きや星空の輝きを増すことで照明の代わりにしている。
「さすがに…寒いですね」
「でもこの寒さがあるからこそ、この場所は美しくあるんです」
「・・・・・私の心配をする前にご自分の格好を見てください」
「貴方の方がよっぽど寒そうです」
「お客様に風邪などひかせては案内嬢の名がすたります」
「さて、どちらに向かわれますか?」