宰相府
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中庭
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おわりに
意外にくつろげるんですよ
「宰相は庭のお手入れがお好きな方です」
「ですから、敷地の中はとても居心地がよくてですねえ…」
「一般の方は門の外から覗くことしか出来ませんが、
お昼休みなんかには、
あちこちみんなの憩いの場となっていたりするんですよ」
「たまーに、今日子さんが
雷電と一緒に遊んでいたりもしますね」
「あの方は頼りになりますし
んん、えへん、その、
大変ユニークな方でもありますね」
「宰相府は私を含め、女の子が多いので、
噂話に花を咲かせることもしょっちゅうです」
「皆様のうち、どなたかの噂も、案外ここから出ていたり…?」
◆
えへへ
「宰相府といえば門!
安全なデートがしたーい!とお悩みの皆様に、
我らが今日子さんと雷電くんたちが守る門前が有名ですねっ」
「でもでも、ジツは…
普段はえらーい人しか入れない枯れたようなこの敷地内にも、
スペシャルスポットがあるんですよ!」
「裏庭は、建物と柵との間にあって、
警備は厳重だけど、
その分だーれも見てない死角!なんです!」
「だから職員の間で逢い引きに人気なんですけど…
でもでも、皆様見に来ちゃいやですよー?」
「んん、あー、
もっとも私は相手がいないので、
別に構わないんですけどー(棒読み)」
◆
中庭でも、裏庭でもない、
ほんのささやかな一角。
目立つ場所ではないけれど、だからこそ、
行き届いた心意気が心地よい、
そんな憩いの空間です。
私達はこういう場所でまぶたを閉じて、
束の間のまどろみとおやつを楽しみます。
遠路はるばるお越しくださった賓客の方々も、
たまにこちらで笑顔を取り戻していかれますよ。
ふっ、
と心の普段は意識しない場所にいてくれる、
大事な風景の1つです。
中庭・概要
特徴
門と並ぶ宰相府の顔。
寝転ぶと青々とした匂いが胸一杯に入り込んでくるほどに瑞々しい草が、
綺麗に切り揃えられ、生い茂っている。
うーん…
やっぱり水の音は気持ちいいです。
この国も、
本当は砂漠みたいな場所でしたからねー。
エプロン姿に砂避けマントじゃ、
格好がつかないでしょ?
だから、
水の巨塔の恩恵はすごいんですよ。
えへへ、
そんなとこだけじゃないんですけどね。
ま、難しいことは忘れて、
今はここでゆっくりしませんか?
こんなにもいい天気のお空なんだから。
裏庭・概要
特徴
水路も近く、柔らかな花の匂いがほのかに伝う、
優しい風と水が流れる憩いの場。
なお、当然だが敷地内なので一般人はしかるべき手続きがなければ立ち入ることができない。
◆
さあ、今度はいよいよ建物の中に入ります
→
皆様、心の準備はよろしいですか…?