果ての砂漠……

 そこは宰相府の中でもっとも未開の地であり、宰相府の水の塔の南西に広がるほぼ砂しかない場所である。
 だが、未開であるゆえにここには未だ数多くの伝説や伝承が残り、数々の神秘が神秘のままで残されているのである。
 ここにある男が遭遇した"伝説"について書き記した本がある。今からそこに書かれている内容を少しだけ紹介するとしよう。

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