■スーク(市場街)
メインストリートだけが市街地のすべてではありません。
毎日朝市が開かれる広場のエリアと、そこから伸びる狭いアーケードのエリアから構成されたスークと呼ばれる市場街も、観光客でにぎわう場所です。
石畳の広場には夜明け前から、夏の園のあちらこちらから地場産の生鮮食品を持ち寄って商人や農夫漁師の家族たちが集まってきます。
彼らは大きな天幕を数本の棒で簡単に持ち上げて屋根を造り、その下に荷車や木箱を並べて即席の店舗とします。
そこに並べられて買い手を待つのは、川・河口の汽水域・海で採れるさまざまな魚介類、新鮮な野菜、あるいは花園のトロピカルフルーツ園で収穫された果物など夏の園の自然の恵み。
さらにはチョコやキャンディ、油菓子を売る屋台、当たりくじ付きのアイスキャンディ屋、その場で果物を搾ってくれるジュース屋もあります。
色も形もさまざまな野菜や魚を見て歩くだけでも時間はあっという間に過ぎていきます。
しかし、お楽しみはこれからです。
広場から続く路地に入れば、そこは混沌と喧噪と活気にあふれた世界です。
長いアーケードに雑多な小店舗がひしめき、ありとあらゆる物が所狭しと並べられています。
ここでは値段はあって無いようなもの。すべて交渉次第です。
失敗もあるでしょうが、思わぬ掘り出し物が見つかる事もあるかもしれません。
猥雑さと、そして何が見つかるかわからない宝探しのようなワクワク感こそがここの魅力です。
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それではどんな品が商われているか、例を挙げてみましょう。
まずは一般的な品。スパイスや乾物といった定番から、美しい毛織り絨毯、家具、骨董、刀剣、装身具に貴金属。
装身具といっても、美しい布地や糸、ビーズをふんだんに使った刺繍で飾られた衣装に、水晶の細工や貝殻細工の土産物といったものまでさまざま。
金細工の店は黄金の輝きで満ち、何とも見事な眺めです。
鉱物の原石の店では、愛を象徴する桃色水晶や、とある地域では恋人に愛の証として贈る習慣があるという、砂漠の薔薇を探してみてはいかがでしょう。
他方で、一般的でない品も多々取り扱われています。
骨や皮、怪しい漢方店の何かの干物や肉、あまり見かけない薬草に正体不明の液体、奇妙な鳴き声が聞こえてくる檻など、その店ならではの不思議な品々が並びます。
これらは地元の人々にとっては(大抵は)ありきたりな品物なのですが、慣れない者にとっては謎とロマンの宝庫です。
何かの機械の部品や、怪しげで曰く付きな物を売る人物もちらほら見かけます。
嘘かまことか、魔法の品を売るという店も。
よく当たると評判の占い師や、呪い師の店も探せば見つかるかもしれません。
ここでは日常と不思議が混じり合って存在しているのです。
その他、とても紹介しきれないほどの事物が扱われています。
ここに来れば、あなたが求めるものが見つかるかもしれません。
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