「皆様は宰相府にどんなイメージをお持ちですか?」
「『騒々しいところ』? あはは、同僚の方ですね」
「『おっかなそう』、あらら、そんな風に思われちゃってましたか」
「そう、人は、知らないものを怖れます」
「故に知ることこそが、人と人とのつながりたる、アイドレスにおける始まりとなります」
「さあ、どうぞわんわん帝國の要たる、宰相府のすべて…
ご覧いただいて、始めましょう、 私と貴方の楽しいゲームを」
「電網適応、アイドレスを」
/基本情報/
わんわん帝國、西国人
/特徴/
緑化された都市部、その砂洲の内の1つに建っている。美しく張り巡らされた水路を形作る源流たる、藩国のシンボルとも呼べる水の巨塔や、さながら蜃気楼のように突如として砂漠に出現して見える、周りの高層ビル群の威容に比べれば、宰相府はごくささやかなと言ってもよい佇まいを構えている。