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水の巨塔の地上部に、この度大規模な工事が行われました。

基本建築構造や本来の機能・役割はそのままに、円周はやや広く、高度はより高く増改築工事が施されました。
この工事では塔そのものの強度対策のほかに、セキュリティ面強化も目的とされています。工事についてや工事後の塔の詳細データは、宰相府藩国でも宰相を始めとする極一部しか知る者はいないと言われています。

一般的に外から確認できる唯一の変化である高さ1つを取り上げても、以前の塔でも600mとかなりの高さを誇っていましたが、この度の増改築工事により、地上から人の目では頂点を目視できず、まるで天に吸い込まれているように見えるとのことです。





しかし高さは変われど、昔と変わらず水の巨塔からは滾々と水が湧き出ており、砂漠の宰相府藩国に、潤いある生活を約束してくれることでしょう。







イラスト:矢上ミサ