まず挙げられるものが、昼と夜の2つの顔がちょうど入れ替わる瞬間の風景だ。
 真っ赤な太陽が黄金色に輝く大地を燃やしながら昼夜を反転させる儀式を行う、いわば終わりと始まりであり、砂漠においては夜明けより美しいと言っても過言ではない。
 輝く砂の海の向こうへ沈む、空を燃やすような夕日の姿は、まるで大海に沈むそれのようであり、見る者に自分が地上に立っているという事を忘れさせる、大自然の織り成す壮大なトリックアートなのだ。

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