○浚渫船(しゅんせつせん)
浚渫船とは、港湾・河川などの水深を深くするため、水底をさらって土砂などを取り除くための船です。

浚渫船:水上部
宰相府藩国で使用されている浚渫船は、藩国専用に改良された浚渫船の1種類だけです。
浚渫船の詳細については後で触れるとして、まずは特殊な浚渫船が必要な理由から説明しましょう。
宰相府藩国の海底と川底は非常に透明度の高い特殊な物質でできています。また、水の塔から流される水もとても澄んでいる上に、徹底した汚泥の浄化によって海まで流れる水はほとんど濁ることは無いそうです。
このような状況を生かして宰相府藩国では、地下にある3つの庭園へ地上の光を届けています。
つまり、宰相府藩国では浚渫するときに透明な底を傷つけずに表面のゴミや砂を取り除くと共に、底を美しく磨く必要があるのです。
そのためには、通常の浚渫船では対応ができないということで、宰相府藩国専用浚渫船が作られることになりました。
さすがに1から設計していたのでは、お金もかかってしまうので、元となる浚渫船を改良することになりました。
選ばれたのは、『ポンプ型』と呼ばれる種類の浚渫船でした。
もともとのポンプ型浚渫船は、船尾のスパッド(簡単に言うと巨大な釘)で船体を固定し、船首から吊ったラダー(吸入管)を海底に降ろします。そこからカッターを回転させて土砂を切り崩し、海水と共に大型ポンプで吸い込み、排砂管を使って運ぶというタイプです。
しかし、これではスパッドやカッターで川底を傷つけてしまうので、まずカッター部分を巨大なブラシと交換しました。ブラシの素材はさまざまな試行錯誤を重ねた結果、ラクダの剛毛が最も適しているという結論に達しました。ラクダの毛は年に1回抜け変わるので、その時大量に確保して、細い毛は布を作るのに使用し、余った剛毛をブラシに使用することで安価での量産が可能です。

浚渫船:水中部
次に、排砂管に改良を加えてゴミと砂を分けられるようにしました。
最後にスパッドの先端を、海底や川底に刺すような尖ったものではなく、特殊な吸盤を無数に並べたものへと交換しました。無数の吸盤はそれぞれ1つずつ独立管理でき、傾斜や凸凹にも対応可能です。
船体の改良は以上ですが、もう1つだけ宰相府藩国の海で作業をする上で欠かせない装備があります。それは、船底付近から海底を照らす特殊な光です。これが無いと、水も海底も透明なために境目の区別が難しく、綺麗に海底を掃除できません。
こういったさまざまな改良と装備によって、宰相府藩国の海底や川底はいつも美しく保たれているのです。
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