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「こうして寝転がっているのは、まあまあ幸せだ」
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「私もかも」
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「・・・・・・・・・・・・」
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「・・・何?」
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「・・・・・・張り合うな」
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「あれは惣一郎・・・・・・?ううん、ヤガミだけどまた違いますね・・・・・・・・・。
ああ、でもあの人たち仲良さそうですね・・・。
わ、ヤガミの御腹を枕に!?・・・・・・・・・(主にヤガミが)羨ましい(じー)」
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「たまには、なにか別のことしてみる?」
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「ここでの過ごし方は、俺はこれ以外知らない。何か他にあるのか?」
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「んー、私も他に知らないんだよね。幸せだからこれだけでいいかなぁ」
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「ちなみに、さっきから、こっちをじーっと見ているやつがいるのだが」
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「えー?・・・・・・(むくり)
あ、あれガイドさんじゃない?ちょうどいいや。すいませーん、ガイドさーん」
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「は、はい!今参ります!
・・・・・・・・・つい羨ましくて他人様の逢引をじっと見てしまいました。
・・・・・・はしたない、はしたないです蝶子。
やっぱり怒られるのでしょうか・・・・・・うう、どうしましょう」
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「・・・・・・それもこれも、全部惣一郎が悪いんです・・・
いつかメガネ割ってやる(ぎりぎり」
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「ガイドさーん?ほら、起きて」
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「ごめんなさいごめんなさい、なんでしょうかー?」
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「あ、すみませんー。
私達、いつもここで寝転がってばかりなんですけれど、
ここでのお勧めの過ごし方ってありますか?」
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「(怒られるんじゃなかった!よかったですー)
は、はい!ええとですね。
まずはこのエリアの説明をさせていただきましょうか。
此方はご存知の通り、シロツメクサ、たんぽぽのエリアとなっております。
御二方がされていたように、隣の梅の園や苺畑などから漂ってくる春の香りをかぎながら、
ぽかぽか陽気の下でお昼寝というのが皆様の定番のようです。
ほかにも、オープンカフェがありますので、
そちらで春の陽気を楽しみながらお茶を味わうのも、また格別です。
そうですね、その他にお勧めといえば・・・
四葉のクローバー探しと言うのはいかがでしょうか?」
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「四葉のクローバー?探して何か意味があるのか?」
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「クローバーって良く見るのは大体三つ葉なんだよ。
四葉のクローバーは幸せを呼ぶって言われているらしいよ」
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「四葉のクローバーの四つの葉は、それぞれ希望、誠実、愛、友情を表していると言われます。
十字架とも見なされるようですね。
難しい事はともかくとして、とにかく、珍しいものなので、
今そちらのお嬢様が言われたように、見つけた人には幸福が訪れると言われています。
でも、一般には大分珍しい物ですが、これだけクローバーがありますから、
御二方で探せばきっと見つかりますよ。
クローバーが見つかったら、オープンカフェの裏手にある工房まで持っていくと、
押し花にしてしおりを作ってもらえます。
他にも、簡単なキーホルダーにしたりとか、ちょっとしたものに加工してもらえます。
御二人の絆の記念としていかがでしょうか」
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「・・・・・・お守りにも、できますか?」
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「ええ、そちらも評判のようです」
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「何故俺を見る」
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「だって、危なっかしいんだもの」
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「・・・・・・・・分かった。作ったら持っててやる」
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「じゃあ、探そうか。ガイドさん、有難うございました。クローバー探し、やってみますね」
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「お役に立てて何よりです」
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「ほら、いっしょに探そうよ」
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「ちょっと待て」
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「ん?何をやっているの?」
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「・・・・・・・・・やる」
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「きゃ、何!?」
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「プレゼントだ」
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「あ・・・・・・たんぽぽの、冠・・・・・・」
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「・・・・・・・・・暇つぶしに作った」
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「・・・・・・ありがとー(ぎゅー」
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「(・・・・・・う、羨ましい(綺麗な女性に抱きしめられるヤガミが)・・・)
美人さんと仲良し・・・・・・・・・ヤガミの癖に・・・(ギリギリ)」
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「・・・・・・なんだか寒気が)」
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「そういえばガイドさん、さっき私達の事、じっと見てました?」
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「(ばれてた!?)ごごごごごごごめんなさい!
ああ、もう、なんてお詫びをしていいのやら(わたわた)」
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「あー、いえいえ、怒ってないですよー。ね?」
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「・・・・・・・・・別に」
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「ごめんなさいごめんなさい、ちょっとうちの惣一郎を探していたものですから、つい」
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「そういちろう・・・ああ、別のヤガミを探していたのですね」
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「ええ、ふと眼を離した隙にいなくなってしまって・・・・・・(嘘ではないです)」
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「んー、御免なさい、ちょっと分からないです」
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「そうでしたか、お騒がせして申し訳ありません。(ここも違いましたか・・・)
で、では、私はこれでお暇させていただきますね!
御二人に四葉のクローバーが見つかることを祈ってますっ。では失礼しますー」
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「んー・・・・・・・・・他に惣一郎がいるとしたら・・・・・・まだ行っていない場所・・・・・・望楼でしょうか。
ぼうろうは、と・・・このエリアの外れのが近いですね。
・・・・・・居てくれるといいのですけれど・・・・・・」
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